キアニーナ牛 ( Chianina )
トスカーナ州が誇る、IGP(保護指定地域)にも認定されているキアニーナ牛。
数もとても少ないので、厳しい規制の中で育てられています。
外見の特徴は真っ白であること。
世界一大きな牛とも言われており、最高1750kgが記録されています。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、この雄牛で約1000kgです。
本当に大きいんです。
その歴史は古く、エトルリア人や古代ローマ人の時代には生息しており、凱旋行進や神への生け贄にもされていたと言われています。
本来は農耕牛として重宝されていたので、他の牛と比べて筋肉が発達しています。
食べていただくとわかると思いますが、他の牛肉と比べてお肉の味が濃く、噛めば噛むほどお肉本来の味を味わうことのできるお肉です。
もともとキアナ渓谷の方で飼育されていましたが、今はアレッツォ、シエナ、ピサなど広範囲にわたって飼育されています。
そのキアニーナ牛に会いに行ってきました!
伺った時はちょうど今からご飯を食べる時間でした。
一頭につき1日に食べる食事の量はなんと15kg!こちらには約200頭いるので、彼らの食事の世話だけでも大変です。
こちらでキアニーナ牛のお世話をしているマテオさんとマウロさん。
マウロさんのこの手の仕草はイタリアではあまり良い意味では使われないのですが・・
まあこれも使い方次第なので、ご愛嬌ということで〜
こちらは生まれて1日目の仔牛。
ですが体重は約70キロです。
休んでいるところだったのですが、マウロさんが後ろからせかせて立たせてくれました。
触らせてもらいましたが、大人しくとっても可愛い目をしていてとても癒されました。
隣にいたお母さんは、私たちが子供の近くにいる間は怒っていて何度も大きな声をあげていましたが・・・
こちらは生まれて3日目の仔牛とお母さん。
微笑ましいです。
キアニーナ牛、様々な部位がお料理に使われます。
ですが、やはりフィレンツェの人にとって一番の部位はビーフステーキの部分でしょう。
1頭の約10パーセントがビーフステーキとして消費されます。
焼くと香りから違います。
この正真正銘(両親ともキアニーナ牛)のキアニーナ牛、貴重なお肉の為フィレンツェでも食べれるところはほとんどありませんが(私の元職場ーRistorante "da Lino"は食べれます。証明書も飾ってあるのでよければ見せてもらってください)是非一度食べていただきたいです。
お肉好きの方、きっとご満足頂けると思います。