イタリア版 " 最後の晩餐 "
お友達と ” 最後の晩餐 は何食べる? " と話す時があります。
私は日本人でこちらに住んでいるので、日本料理の晩餐とイタリア料理の晩餐の両方を考えてしまいます。
日本料理は、美味しい炊きたてのご飯と塩鮭を選びます。
ご飯のお供はたくさんあるけれど、私にとっては塩鮭が一番です。
そしてイタリア料理は、こちら " Spaghetti alla carrettiera " です。
トマト、多めのニンニク、唐辛子のシンプルなパスタ。仕上げにイタリアンパセリをちりばめます。
材料がシンプルなだけに飽きがきません。
イタリアにパスタ料理の種類は数あれど、どれか1品選んで!と言われたら迷いなくこのパスタを選びます。
直訳すると馬車引き風スパッゲッティとなります。
なぜこのような名前になったのかは諸説ありますが、コックの想像力で命名され広く使われるようになったと言われています。
このようにピリ辛トマトのパスタは arrabbiata とも呼ばれることもあり、きっとそちらの方が一般的には認知度は高いと思います。
ですが、フィレンツェでは carrettiera と呼ぶことが多いですね。
イタリア人に聞くと " 最後の晩餐 " 、いろいろな意見がありました。
ニョッキ、ラヴィオリ、トルテッリーニ、ピザ、トマトのパスタ、チーズとトリュフのリゾットなどなど。
地元を愛するイタリア人、各地域に郷土料理があるので、きっと州ごとに最後の晩餐が大きく違ってくるかもしれません。