野菜畑見学 2
ラディッチオの見学に引き続き、日本でイタリア野菜を作っている方々とフィレンツェの市場とフィレンツェ近郊の畑も見学しました。
まず、あたりがまだ真っ暗な朝早い時間フィレンツェの中心地から若干離れたところにある大きな市場を訪れました。
普段はもちろん業者の方しか入ることはできません。今回は特別に入れていただきました。
こちらの市場のメイン食材はお野菜とフルーツです。フィレンツェのみならずトスカーナ州すべての地域に運ばれていきます。
地元の農家さんがご自分たちの作ったものを持ってきて販売している場所、大手の業者向けに大量に品物が置かれている場所、それからイタリア人以外の国籍の方もたくさん住んでいるのでその需要に合わせてたくさんの食材も海外から仕入れている場所、などいろいろなところを案内していただきました。
地元の方に日本人の方がどういうイタリア野菜を作っているか写真とともに説明すると、さすがイタリア人! ”俺の野菜の方が大きいよ、美味しいよ〜” ”これを見ろ、すごいだろ〜”とあちこちで引き留められ、その場を去るのに大変でした。でも同業者。みんな笑顔で野菜のことを語り合いました。
この市場にはたくさんの種類のお野菜と果物がありますが、中にはこんなブーケのような唐辛子もあります。もらったら嬉しいかも?!
見学に来られた方々は、葡萄の甘さや、イタリアのピーマンやかぼちゃの大きさにびっくりなさっていました。
そして今旬のお野菜、プンタレッレ!
こちらの敷地は広く、いろんな組織の方も借りて使っています。
お肉もそうです。フィレンツェ肉屋協会の方々が一部を借りてそちらにお肉を置いていたり、その他にも一例を挙げると、もう売れなくなったものを引き取って生活に困っている方に提供している組織がありその方々が借りている場所があったり。
この場所から様々なところに食物が運ばれていくのですね。
一通り見学して、あたりもやっと明るくなってきたところ、今度は市場から車で約15分のところにある野菜畑に向かいました。
こちらは、いわゆるサラダに使用するような葉っぱもののお野菜を多く生産しています。
私もよく行くスーパーで彼らの作っているお野菜をよく購入しています。
こちらの農園には ” 今、試作中なんだよ ” とおっしゃっているものがたくさんありました。彼らの試作中の栽培の仕方はなかなか難しいそうで、見学に来られていた方々は ”彼らはチャレンジャーですね。”と感心なさっていました。
イタリアではあまり食べられない野菜を輸出用に栽培したりもしていましたし、私も同感でした。
こちらがチャレンジャーのエマヌエーレさん!
こちらの敷地もとても広く、お野菜の収穫は全て手作業ということを聞いて、その後従業員の数を聞いて納得されていましたが、見学に来られた方は ”え?・・・” と息を飲んで聞いていました。
本当に農家のお仕事は重労働ですね。
この野菜畑の見学を終えて、2箇所の農家の方々がおっしゃっていたのは経営の大変さでした。
税金が高さ(こちらは農家だけではないですが)、賃金の安さ、若者離れ、などなど。
でもこのように作ってくださる方がいないと、私達の食卓に上がることはないですものね。
感謝して毎日いただきたいと思います。