ズッコット ( Zuccotto )
これは、トスカーナ、フィレンツェの伝統的なセミフレッドのお菓子です。
このお菓子の創作には様々な諸説がありますが、カテリーナ・デ・メディチがフランスに結婚して渡った時に、こちらのズコットもフランスに伝えて現在のジェラートの基礎を作ったと言われているお菓子でもあります。
伝統的なお菓子と言えども、現在フィレンツェの郷土料理を提供するレストランでもこのお菓子を食べれるところはたくさんあるわけではありません。
昔のレシピをご紹介します。
生クリームに粉糖を入れて泡立てる。
そこにリコッタチーズを足して混ぜ、それを2つに分ける。(1つの方が若干多め)
多めに分けた方にはドライフルーツとチョコレートを細かく刻んだものを入れる。
もう一つの方にはカカオを足す。
用意していたスポンジを薄く切り、少し水を足したリキュール(マラスキーノ、ラム、アルケルメス、キルシュを混ぜたもの)につける。
それを半球形の型の内側に敷き、2種類のクリームを入れ、最後にまたスポンジで蓋をする。
冷凍庫に入れて数時間したら出来上がり。
これはセミフレッドのお菓子なので、冷凍庫から出してすぐにカチカチのまま召し上がるのではなく、常温で少し置いてクリームの部分が少し柔らかくなってきた頃が食べどきです。
お菓子好きの方は、ケーキのように少しずつ切り分けて、あとちょっと、あとちょっと・・・と気がついたらたくさん食べてしまっている!ていうことになってしまうかもしれません。
お気をつけて!