カントゥッチ (cantucci)
こちらトスカーナで一番有名なドルチェはこれかもしれません。
カントゥッチ " cantucci "
アーモンドの入ったちょっと硬めのビスケットです。
今やたくさんの会社がこのお菓子を作っていますが、一番有名なところはここでしょう。
1858年からの老舗で、青い袋でおなじみの " Antonio Mattei " 。
日本にも輸出されています。
このカントゥッチ、biscotti di prato (プラートのビスケット)という言い方もされますが、この " Antonio Mattei " のお店で聞くと、このお店で作ったのはそう呼ばれるけれども(このお店がプラートというフィレンツェからほど近い街にあるんです)一般的にはカントゥッチと呼ぶわよ、とのことでした。
食べる時にはトスカーナのヴィンサントという甘いワインに漬けて食べます。
一般的なワインより度数も高いので、お酒の弱い方はお気をつけて。
レストランでドルチェにこのカントゥッチをオーダーすると、当たり前のようにヴィンサントも付いてきます。このカントゥッチとヴィンサントはセットなんです。(ヴィンサントはまた後日ご紹介させていただきます)
このカントゥッチ、もちろんトラディショナルなものはアーモンド入りですが、最近は様々な会社がたくさんの種類を出しています。
チョコレート、イチジク、アプリコット、ピスタチオ。。
その中で、私のオススメがこのイチジク入りのビスケット!
多分ここ10年くらい、家に置いてない時はなかったんじゃないかしら??と思うくらいぞっこんです。
このお店の方にも展示会等でそのことを伝えると、満足そうな顔をされたことが何度かありました。
このビスケットはしっとりしていて、イチジクがゴロゴロ入っています。
時間に関係なく1つ食べ始めたら大変!!気がつくと1袋、食べきっています。
とっても危険。でも、本当に美味しい。
トスカーナのお菓子って見た目は地味だと思うのですが、料理同様、素朴な味で勝負していると思います!