オリーブオイル
トスカーナの今年のオリーブは例年より不作です。
冬があまり寒くなかったためオリーブにつく害虫が死にきれず、農薬を使っていないところは特に収穫の前にオリーブが木から落ちてしまったり、木に残っていても虫に食べられてしまっていたりしていて、最終的にオリーブオイルを作るために使える量は少なくなってしまいます。
先日知り合いのオリーブの収穫に行ってきました。
私の大好きなオリーブオイル。
ですが、農薬を使っていない彼らのキャンティ地方のオリーブの量は昨年の約半分だそうです。
彼らは約3200本のオリーブの樹を保有していて、現オーナーのひいおじいさんの時代1929年から続いているオリーブ農園です。
彼らの農地は広大です。
お散歩をしながら歩いていると、時々このようなイノシシの足跡も見つけます。
中にはお母さんと子供のイノシシの足跡も見つけたりして、ちょっと微笑ましかったりします。
さてオリーブの収穫ですが、写真のようにオリーブの樹の下に布を引いて、木から落としたオリーブを布の上に集めます。
そしてそれを箱に詰めていき、搾油場に運んで行きます。
収穫したばかりのオリーブを噛んでみると、苦味と辛味を感じることができます。
割ってみると写真のように自然のオリーブオイルが中から出てくるのが見えるでしょう。
採油場の作業は極めてシンプル。
採取したオリーブを機械に入れ始めると、付いている葉っぱを取り洗い、圧縮して潰して、そして搾って濾す。
するとこのようなオリーブオイルが出来上がります。
採取して約1時間後にこのオイルを味見することができました。
色はご覧いただける通り、鮮やかな綺麗な濃い緑色。
味はもちろんずっと抑えられていてまろやかになっていますが、先程収穫したばかりのオリーブを噛んでみた時の辛味と多少の苦味を備えた味です。
すぐにでも、トーストしたトスカーナパンの上にかけて味わいたかったです!!
こちらのオリーブオイル、chianti classico D.O.P という認定があるものです。
chianti classico のワインを作っている土壌で作られていて、生産、加工地域、そして品質、製法などにおいて様々な基準をクリアした品質が保証されたオリーブオイルになっています。
早く食べれる日が来るのが待ち遠しい!
きっと私達に届くのは様々な検査をクリアした後の11月下旬になります。