女性が守り続けるお店
最近ここ何年かフィレンツェは、残念ながらお店のはやり変わりが激しいです。
旅行者の方も ”前は面白いお店がたくさんあったのに。。” とおっしゃる方がたくさん。
確かにフィレンツェだけにあるお店が至る所にあったと思いますが、特にメイン通りに関しては世界中にあるお店や大手のお店がたくさん見受けられます。
そんな中フィレンツェのメイン通りに構えるお菓子を取り揃えているこちらのお店 "Migone"は、創業1916年。
今年でなんと100年を迎えます!
代々お店を守ってきたのは女性。今は4代目になりました。
3代目と4代目がお店を切り盛りしています。
私がレストランで働いていた時、今95歳を超えた2代目のおばあちゃまと3代目の娘さんはよく一緒にお食事に来ていただいていました。
娘さんはパスタかメインを召し上がっていたのですが、おばあちゃまは必ず1杯の白ワインとちょっと少なめのパスタ、そしてメインと最後にバニラのアイスクリームを召し上がってたんです。
娘さんよりたくさん召し上がって、”この子は食べないのよ。(私は食べますけどね)”とウインクをしながらよくおっしゃっていました。
髪をお団子にした白髪の綺麗なとても可愛いおばあちゃまでいつも茶目っ気たっぷりでした。
ここ最近はお店には出ていらっしゃらないけど、先日伺ってお話を娘さんから聞いたら、元気で相変わらずよく召し上がるそう。
お会いできてないけど嬉しい限りです。
写真にあるフィレンツェの大聖堂の形をした包装は、こちらのお店でしか扱っていません。
ある日建築家の方がお店に来て、ご自身が考案するのでこちらで扱うのはどうか?とおっしゃったそう。
3代目も ”作るの難しかったと思うけど一体どうやったのかしら???"
とおっしゃっていました。
茶目っ気ぶりはこちらも健在。
女性が守ってきたお店、これからもずっと続いてほしいです。