名店はドルチェだけにあらず。。
フィレンツェの人に、”どこのpasticceriaが美味しいと思う?”と聞けば必ず名前が挙がるところ、それがPasticceria "Giorgio"です。
フィレンツェの中心地からはちょっと離れます。こちらに住んでいる私の感覚でもちょっと遠いな、とは思います。
が、今はまだ時期ではないのでご紹介はできませんが、このお店は特にschiacciata alla fiorentinaが売り出される時期になるとそれはもうすごい人で1日に約700個売れるそうです。
こちらのミルフィーユもschiacciataと同様に評判です。
ミルフィーユに使われるcrema chantilly(カスタードクリームと生クリームを混ぜたもの)は他店と一線を画します。
(余談ですが、昔は crema chantilly は生クリームのみを使用したものを指していたそうです。それが
いつ頃からかはわかりませんがイタリアではcrema chantilly = カスタードクリームと生クリームと
なったそうです。)
このようにdolceは文句なく美味しいのですが、先日そちらに併設されているレストランに行ってきました。
内装はシックでエレガント。
14、5人しか入れない小さなスペースですが、サービスをするカメリエーレの方も昔ながらの白いジャケットに黒の蝶ネクタイを着用していました。
メニューのほとんどはお魚。フィレンツェと言えばお肉が有名で、フィレンツェのレストランではお魚なしのお肉とお野菜だけのメニューで構成されている所がたくさんあるのに。。です。
パスタとメインをいただきました。
パスタは、 伊勢海老 のスパゲッティが食べたかったのですが ”今日はありません” と言われてしまったので、勧めていただいた "arselle (小さいアサリ) とからすみのスパゲッティ" をいただきました。
そしてメインは "すずきのミルフィーユ仕立て” を。
ミルフィーユという名のごとく、茄子、ズッキーニ、ポテトがすずきの間に挟まれていました。
どれも良質な素材の味がしっかりと伝わってきて、コックの腕を感じさせられました。
あ、そして忘れてはならないのはdolce。
迷ったのですが、しょっちゅう来ることができないのでやはりミルフィーユをいただきました。
やはりGiorgioのdolceは格別です。
そして驚いたことにお食事も本当に美味しかった。
Ristoranteと pasticceria両方がこんなに美味しいのは素晴らしい。
ちょっと遠いけど、また戻ってきたい。家の近くにあったらどんなに嬉しいか。。。と思わざるを得ませんでした。